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2007/01/29 (Mon) 食用なの?
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会社の帰り道に深夜まで営業している中華料理屋がある。

最高にまずい!!!

前に一度入って「もうぜってえ来ねえ!!」って誓ったのに

先日、またフラフラと入ってしまった。

自分自身なんだかよくわからない。

多分、メンドクセ・・・・って感じで。

マルエツとかコンビニに行って

「今日の、おかずは、なあにかなぁ♪」

などと口ずさみながら軽いステップを踏む元気がなかった。





オレは基本、和食派だ。

「寿司」大好き!!!廻る、廻るよ、時代は廻る~

だが「中華」も嫌いではない。

だいたい、何を食おうかなあ・・・となると

まず、王者「和食」には前大会優勝者としての決勝戦から登場という特別シード権が与えられてっから。

そして「中華」のほうはというと、「パスタ」とか「ステーキ」とか「カレー」といった強豪を相手に接戦の末、勝ちあがってくることが多い挑戦者の常連だ。

最終戦では「寿司」「とんかつ」「しょうが焼き定食」などのヘビーローテの強力メンバーをもつ「和食」と闘うことになる。

「コーヒー」に対する「紅茶」

「プリン」に対する「ヨーグルト」

「一番絞り」に対する「エビス」

「シーザー」に対する「ブルータス」

「ウルトラマン」に対する「バルタン星人」

「横浜高校」に対する「PL学園」

「No4新田」に対する「No8国生」

「松島かえで」に対する「小沢菜穂」

「ほしのあき」に対する「リアディゾン」

「叶姉妹」に対する「牛」


・・・・・・・・・しつこい???


勝率は王者「和食」の方が勝っているものの、その戦いぶりは見るものを飽きさせない。

「和食」にふさわしい挑戦者としておろそかには出来ない存在。
それが「中華」だ!!!

そんな「中華」だからこそ、いくらその店が

「スゲエまずかったんじゃねっけ???」

という記憶があったとしても

「だって食いたいんだもーーん♪」

て。




しかしだ!!!

オレの記憶はやっぱ正しくて、最高に、超まずいのである!!!

どれくらい不味いかを表現しようと思うけど、ちょっと思いつかない。

ラララ、ララーラ、言葉にできない~

それくらい、まずい。

青汁よりまずい。

ホイミもケアルも効かない味!!!

いや。そんなもんじゃねえ。

これ食用なの???

いや、まだまだ。

チクショー。この店のまずさを表現する言葉が思いつかねえ!!!





まず、チャーハンが油でベトベトしてっから。

ちょっと皿を傾けると縁に油が垂れてくっから。

餃子はといえば、具が少ねえ。揚げワンタン並み。

そんで、これまた油がしたたってっから。

そのくせ、皮が妙にカリカリしていてクリスピー状態。

どいつもこいつも、ベットベト

一に油、二に油、三枝が出てきて、いらっしゃ~い♪

もうね、マシンガン持ってたら全弾発射します♪

薬師丸ひろ子する。(難問?

これほどまでにまずい中華料理屋も珍しい。

国宝級の味よ。




こんな店でもそれなりに繁盛していて、常連客らしい人がいるのが不思議でしょーがない。

タイショーと和やかに会話を楽しむ常連客と思しき人が四、五名。

そしてオレのように仕事帰りのサラリーマンが二名。

そしてカップルが一組。

中々の盛況っぷり。

しかしオレのように料理を前に苦悩している客は一人としていない。

「うまい!!」

「うまいわよん!!」

「うーん最高!!!」

「キャー、おいしーー!!!」

という客は、まあ、いないものの、各自それなりに食事を楽しんでいるようにも見えたりして。

オレだけ???

この中華料理屋の存在について真剣に苦悩しているのは。

常識的な線で考えれば、まずい料理屋というものは繁盛するわけがないわけなわけ。

別に深夜だからつって他にメシ食うところがないわけじゃなし。

摩訶不思議・・・・・・・・・・・

クリスピー餃子を箸で転がしていると、実はこの料理はうまいのではないか???という疑念がフツフツとわいてきた。

オレの味覚のほうが、おかしいのか???

そういうことなのか???

このことをまず疑ってかかるのがオトナな考え方だろ???



確かにオレは味覚に関して自信がない。

たとえば、料理番組のフランス料理対決で審査員として出演したとする。

双方の鉄人が凝りに凝った料理をオレの前に運ぶ。

口にしてみると、メーター振り切るくらいうまい。

こんな料理初めてだ。

そこでオレが、コメントするだろう言葉は

「ライスおかわり!!」

だ。


これくらいの味覚しかねーから、人様の作った料理にうまい、まずい、の判断を下す資格などないかもしれないけど

それでも、まずいと感じていることは確かで、この気持ちに偽りはない。

我思う。故にまずい。

これだけは譲れねえ。



ほんと、限界のゲの字よ・・・・

あなたにも、是非、あの感動を分けてあげたい☆


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2007/01/24 (Wed) 泳げない魚たち:あれから4
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「だからさ。なんでそんなウワサが流れるのか全然わかんねえよ」

オレはリナと別れるつもりはない。

別れたくない。

ここで認めたらどうなるかわからない。

ドドンパ並みのロケットスタートでエンディングに向かう可能性だってある。

それにオレにだって言い分は、ある。

本当は

「どうでもいいじゃん!!!」

と言いたい。

だって十月といえば、オレらは別れていたんだから。




「本当?

あたし、直接、聞いてみたっていいんだけど。香花に」


シオリの本名はリーファっていうのか。今知った。

狭い業界。友達じゃないにしても顔見知りらしい。

見事に動揺した。

ああ。なみなみの風呂に入って、ふかふかのベッドで中島みゆきでも聴いて泣きたい気分だ。

「香花?!?! 知るかっボケ!!! 好きにすればいい!!!」

・・・なに言ってんだオレ。

火に油をそそいでどうする。

ヤバイ・・・

ますますヤバイ・・・・

なんだっけ?

どうするんだっけ?

脳みそが高速回転する。

スパークする。

爆発前の怪獣みたいに身体のあちこちから煙が立ちのぼりそうだ。

リナは、ふうん、と鼻をならしてから

「あっそ。じゃあ好きにさせてもらうわ」

と唇を硬く結んだ。

いちいちなにかを見透かされているようで腹が立つ。

「ちょ。ちょっと。

オレは何もしてないけど。

でも、もし、なにかあったとしてもオレは悪いとは思わない」


咄嗟に言ってしまってから、反省した。

やっぱ今のナシ。

これじゃ、なにかあった、と言ってるも同然だ。

缶ビールを一気に飲みほした。

むこうを向いて窓ガラスに煙草の煙を吐きかける。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

リナは悟りきったような目で無言だ。

嫌な沈黙だ。

意外と意地が悪い。

放置プレーだ。




「・・・・・・・・・・・元気ぃ?」

「私はぜんぜん元気じゃありません」

髪をかきあげて見下ろすように睨んでいる。



「・・・・・・・だってさ。

十月は別れていたときだろう?それって浮気じゃないよねえ」


突貫工事で墓穴をガンガン掘り進んでいる気分だ。

自分自身、呆れる。

「あたし、もしイズがそんなことしてたら・・・・好きだけど、別れるから」

意外なほど強い視線に胸が圧迫された。

「してねえって!

なんでよ?

もしそうだとしても何も悪くねえじゃん」


曖昧にぼかしておきたいというフラフラした人間の言い訳。

ささやかな抵抗。

そんな感じか。

「あのさ、イズ。

良い悪いじゃないの。

正しいか正しくないか、そんなのじゃないの。

そりゃ、学校の試験だったら、“別れていたら悪くない”が正解かもしれないわよ。

でもそういうのじゃない。

あたしは別れてすぐにそういうことをするっていうのが信じられないの。

別れてすぐそういうことができる人ってのが信じられない。

そういうのが嫌いなの。

そういう人が大っ嫌いっなの!!!!」


なにがなんだかわからないけど、うなずいてしまった。

オレは悪くない、と言いながら、やっぱり罪悪感がある裏返しだ。

そしてもう論点は「善悪」を通り越して

より本質的な「好き嫌い」にいってしまっている。

ああ。旅立つ不幸をお許しください・・・








やっと、リナに業界を抜けさせることができたのに。

先月、日本語学校を卒業したリナは、来週いっぱいで「リージェンシー」を辞める。

そしたらリナはいったん武漢に帰る。

田舎で旧正月を過ごし、二月に上海に戻って仕事を探す約束だ。

それから

「カネは出すからアパートで一人住まいをしてほしい」

とも伝えている。

リナは今、四人で住んでいる。

アパートに遊びに行ってもオレの居場所がない。

それにカネを出すといっても、どんなキレイな2DKでも中国じゃたかだか六千円くらいだ。

なんならしばらくリナが無職でもいいと思ってる。

月三万円渡せば、中国ならまあまあ優雅な生活ができるだろう。

そんなことを思っていたのに・・・






次の日は、リナが爆弾をかかえて電話してくると朝から身構えていた。

だけど電話してきたリナは、浮気には一切ふれなかった。

なぜか、あの電話以来

浮気には一切ふれていない・・・

そしてオレは、寝覚めが悪い日が続いている・・・・










はなしが今に追いついちゃいました。

リアルに今の彼らの状況がそれです。

「あっちも似たようなことしてるんですよ」

って、そいつは言ってましたがw

彼女は今、旧正月で武漢に帰っているらしいです。


ではでは。ぐないベイベ☆






2007/01/22 (Mon) 泳げない魚たち:あれから3
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昨日、やっとこさ新潟から帰ってきました

いや、まいった・・・

仕事でやっちまいましたが、気にすんな!オレ!

さ、久々にいってみよっ!!!

ひーーーーーーうぃごっっッッッ!!!!!








「ねえ。イズの部屋に行ったコがいるって聞いたんだけど・・・」

リナが言った。

「はい? なになに? 部屋って? は???」



オレは年末に日本に帰ってきていた。

リナとはヨリを戻して。

そして以前のように、オレが日本に帰ってきているときは週末になるとIP電話でたわいもない会話を何時間もしている。

今日はめずらしく平日に電話があったと思ったら、これだ。

パソコンの中のリナはオレを睨みつけている。

おお、こっわぁ・・・


「部屋って言ったら、あなたのホテルの部屋に決まってるじゃない」

上海に行ったときはホテル住まいをしている。その部屋のことか。

だけど、ついこのあいだの出張ではやましいことは何一つしていない。

「え? え? え? いつ?」

「いつって何が? 今日よ。今日、聞いたのよ」

唇の端に力がこもっている。

「いや。そうじゃなくて、いつのはなしってこと」

「うっわー。いつのはなし?

いつのはなしって、なによそれ。

それってやっぱり心当たりがあるってことじゃない」


なんだその理論は。舌打ちしそうになる。

「いや、そうじゃなくてさ」

「・・・そうじゃなくて何よ?

そのコのほかにもたくさんしたから?

いつのことか言ってくれないとどのコかわかんないってこと?」


最悪だ。

頭の中で大きく溜め息をついた。

リナのねちっこい不信感が、なんかめんどうくさくなってきた。

「してねーし!!!

だいたい誰から何を聞いたんだよ!!!」




日本人カラオケの業界は狭い。

リナもそうだが、キャストは田舎でスカウトされて上海に出てきているコが多い。

そして一緒にスカウトされた同郷のコと二、三人でアパート住まいしている。

オンナ三人で姦しい。

その上、日中はみんなヒマをもてあましているから、同居人のキャスト同士、店で仕入れてきたウワサ話に花が咲きまくっていることは間違いない。

「ミントキャンディ」のあのコは毎月二千元であの客に囲われてるんだって。

それならあっちのお客のほうが太いわよ。一晩で二千元くれるらしいわよ。

そうそう。そういえば、あの太い客は同じ「ミントキャンディ」のあのコが寝取ったらしいわよ。

えーー。だからアイスチェンジのときあのコの頭に氷をぶちまけたのね。

納得、納得。あはは。

そんなだからウワサが広まるのなんてあっという間に決まっている。



「麗華から聞いたの。店のコがそんなこと言ってたわよ、って」

麗華。

働いてる店は違うがリナと一緒に武漢から出てきてリナと同居しているキャストだ。

「で、だいたい誰だよ?

オレと寝たコって?

そりゃ、お前とつきあう前は何人かホテルに呼んだコもいたよ。

だからって今さらなんだよ?

そんなの今さら関係ねえじゃん!!」


それ以外にも心当たりはあるが、ここは勢いをつけて逆ギレしてみせる。

「そんな昔のことを言ってるんじゃない!!

十月のこと!!

エリアって店のキャストを部屋に呼んだでしょ!!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

オレは画面の中のリナを茫然と見返していた。

せっかくヨリが戻ったというのに、これは神様のいやがらせか?

目眩がした。

胃のあたりにあった湿ったシコリがぎゅっと重みを増した・・・





秋の出張のときにリナとうまくいかなくなって、少しずつ壊れていって、終るとわかっていながらピリオドが打てず、そこから逃げまわっていたときに・・・。

うん。いくらカッコイイことを言っても、要は、憂さ晴らしにそのコと寝ている。

「エリア」のシオリ。本名は知らない。

だけどよく覚えている。

リナと付き合うようになると、リナは「リージェンシー」で働いているところをオレに見られるのを嫌がった。

だからオレは先輩と「エリア」によく飲みに行っていた。

そこで知り合ったキャスト。

たいてい、どのキャストも素の顔を客の前では見せようとしない。

客の前では自分を殺して客好みの人形になりきってしまう。

天真爛漫なオンナ。

小悪魔なオンナ。

天然ボケなオンナ。

お嬢様なオンナ。

演じる。

たぶらかす。

そして興味もない客の話題なんかに話をあわせ、その上、夢中になってるフリなんかしたりして。

そして、盛り上がった客と一晩だけの疑似恋愛で、中国のOLの月給並みのカネを手にする。

日本円にすれば、たかだか一、二万円のこと。

キャストはホクホク、おっさんもニコニコ。

需要と供給。

カネと欲。

だけどシオリは違った。




シオリはとてもプライドが高いコだった。

リナが小悪魔的なオンナとすれば、シオリはお嬢様系のオンナだ。

どこか小林麻央に似ていたのでオレたちは勝手にマオちゃんと呼んでいた。

いつもシックでセクシーな背中がざっくりあいたワンピースを着ているが

気が強そうな健全な目に、媚びた微笑や、卑しい下心はない。

言葉も甘えるようなところがなくて、どっちかといえばハキハキしている。

下克上のオンナの世界はあまくない。

ほとんど素で接客するシオリは、おっさんのつまらない話題にはつまらなそうな顔をするし

お客が説教モードに入ろうものなら、屹然と反発する。

すきあらば身体に触ろうとする客には本気で手をひっぱたく。

ガードは鉄壁だ。

日本人カラオケには十人に一人くらいそういった潔癖なコがいたりする。

アフターなんか「とんでもない」と激怒するコ。

シオリは、ルックスはいいのに万事そんな具合だから特に人気があるわけじゃなかった。

だけどオレと先輩は妙にシオリが気に入った。

半分はそんなシオリを応援したい気持ち。

半分は日本人カラオケという虚の世界で偽りがないシオリが心地よかった。

そのプライドの高さも。



だからリナとうまくいかなくなった憂さ晴らしにシオリを誘ったときに

シオリがすんなりOKしてくれたことにオレは少なからず驚いた。


そしてシオリと寝た翌朝。

お金を渡そうとすると、シオリは「お金はいらない」と言った。

日本人カラオケ業界には暗黙の了解がある。

お金を受け取らないということは「あなたとお付き合いしたい」というキャストからの意思表示だ。

逆に、お金を受け取ったり催促したりするのは・・・まあ、ほとんどがそうなのだが・・・単にお金だけの関係、一晩の関係よ、ということだ。

オレはシオリにリナのことを話し

「今は誰とも付き合うつもりはない。だからあなたとは付き合えない」

と言った。

それなのに、シオリは晴れ晴れとにっこり笑って

「でもお金はいらない」

とお金を受け取らなかった。

よく晴れた冬の朝のような透明感のある笑顔だった。

「じゃあ、このプリンだけもらっていくね」

と言うと、昨日買った好物のプリンを手にして

シオリはひらひらと手を振って部屋を出て行った。

オレは手にカネを持ってバカみたいに突っ立っていた。




それにしても、あのシオリが、自分の口から周りにオレと寝たなんてことを言うわけがない。

絶対にない。

なぜそんなウワサ、ウワサというかその通りの間違ってない情報だが、リークしたのだろうか。

シオリがオレのホテルに入るところを知り合いに見られたのだろうか。

それとも同居人のキャスト二人がシオリに問い詰めたのだろうか。

多分そんなとこだろう。

めずらしくアパートに帰ってこなかったシオリに、二人がかりで興味津々と

「めずらしいわね。相手は誰なのよー」

と。




「なぁんだ。やっぱりそうなんだ。本当なんだ」

リナの怪訝そうな顔がパソコンの画面に映っていた。

「いやいや。してねえったら」

声がかすれてしまった。



TO BE こんてぃにゅ・・・






2007/01/16 (Tue) 泳げない魚たち:あれから2
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リナと話すのは楽しい。

不思議なほど気負いなく言葉のやり取りが楽しめる。

ただ茫然と立ち尽くしていた昨日までが嘘のようだ。

とにかく何もやる気がおきなくて

なにをやってもダメで

五感は麻痺状態で

見えるものは色彩がなかった。

今、気が付けばオレはそんな昨日から、もうずいぶんと離れた場所にいる。

それだけでオレの人生は大きな進歩だ。


「ありがとうね、イズ・・・」

リナは照れくさそうに、だけどしっかりオレを見つめて言った。

お礼を言いたいのはオレのほうかもしれない。

オレは照れくさそうに鼻を鳴らした。

「うん。まあ、てきとーに」

「うん。まあ、てきとーに、か。

その、てきとーに、がでかいのよ」









店がはねてから、オレたちは日本人向けの酒家に行った。

「干杯(カンペイ)!!!!」

ぷはぁと息をつく。

再会したオレたちは必死にはしゃいだ。

熱に浮かされたように。

楽しくなければ罪みたいに。






それからリナのアパートに行った。


その夜、オレは次の日の朝が早いにも関わらず

なかなか寝付かれずベッドの中で何度も寝返りを打っていた。

飲みすぎ。

あれから泥酔してアパートにいくと

シャワーも浴びないでいつの間にかベッドに寝ていた。

だけどなかなか眠りの尻尾をたぐり寄せることができない。

なんだかどうでもよくなってきた。

のどが渇いてキッチンまでエビアンを取りに行った。

部屋に戻るとベッドのはじでリナが窮屈そうに身体を丸くして眠っている。

近づいて見下ろした。

あどけない。

「よく寝てる」

小さくつぶやくと

「寝てないよ」

とリナが言ったのでびっくりした。

「あ。わりぃ。起こした?」

「うーうん。もともと寝てなかったから」

とリナがフフンと笑う。

「どうした?眠れない?」

「うーうん。そうじゃなくて、眠ってしまいたくないなって」

チラっとリナが眼を向けた。

「なんで?」

「なんでかな?久しぶりだから?」

リナは少しの間、黙った。



「しようか」

するすると言葉が出ていた。



「明日早いんでしょ?」

「うん。どうせ寝れそうもないし、寝ないで行くよ。

それに、オレはしたい」


「・・・・・ヘンタイ」

と日本語で言ってリナは枕に顔をうずめ、けたけた笑う。


「でも、あたしも、したいかな。

・・・・でも本当言うと、なぜかな? すごくドキドキしてる」


リナは照れくさそうに首をすくめてはにかんだ。

「心配すんな。オレのほうがもっとドキドキしてるから」

腕を伸ばしてリナを抱きすくめる。

リナの胸に顔を埋めると、日なたの匂いがした。

とても懐かしい匂いだった。








短かっ!!!

はい。明日早いんでこの辺で切り上げておきます

明日から新潟の妙高高原に出張です

じゃね、ぐない☆



2007/01/15 (Mon) 泳げない魚たち:あれから1
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「もう、終わりですよ、終わり。おしまい。」

「そうなの?」

「今やり直したって絶対うまくいかないですって。

もう、うちらの仲は何回も割れた皿といっしょなんです。

接着剤とかで何回も無理やり補修した皿なんです。

ちょっとつついたらまたすぐ粉々に砕けるんです。

分かってるんです。

それにこの前、メールが着たんですけど「これからも友達で」みたいな
彼女もそんなかんじですから。

もう次の出張のときには、彼女にそっちに行くことは連絡しないし、しばらく会わないつもりですよ」






・・・・・・・などと先輩には言っておいて

中国に来て二週間でオレの決意は砕け散っていた。




ごうっとホコリっぽい排気を巻きあげて、すぐ脇をトラックがおい抜いていく。

街の明かりと喧騒がモヤのように絡み合った上海の空は

深夜でもうすぼんやりと発光していて、星はまるでみえなかった。

今回の出張でオレは狩猟民族たちの狩場に放り出されたように右往左往していた。

遠い異国でいつもどこかでビクビクしていて劣等感ばかりが募る。

いいじゃないか、と思ってしまったのは、酔っていたせいか、仕事が上手くいかず気持ちが弱っていたせいなのか。

多分、その両方だろう。

行っちゃえ・・・・

頭の奥深くから声が返ってきて、酔いが回った後頭部のあたりがじわっと熱をおびた。

その熱に乗り遅れないように声にだして呟いてみた。

「・・・・・行っちゃおうかな」

言ってしまってから、ヤバイな、と思った。

もやもやしていたものが、急に現実味をおびるのを感じた。

意を決したように手に持ってる缶ビールをゴクゴクと飲んだ。

ますますヤバイ。

種火に油をそそいでいる。

今行かなかったら、明日になったら、今の熱が冷めるのは目に見えている。

よくあること。

人生なんてそんなもの。

思いついたとき動き出せなきゃ、物語は始まらない。

どうしようかな・・・

先輩に口では「もう終わりだ」などと言いながら卑屈な願いがどこかにある。

我慢してたらダメでしょ?

意固地になってどうする?

しばらく缶の飲み口を睨みつけていた。

最後の一滴をすすったとき、オレの決意は砕けていた。

なにかに乗り遅れちゃいけない、と思った。

缶を持つ手にすこし力がこもる。

「おーし、いいじゃん、やっぱ行こう」

急に本気で胸がドキドキしてきて

なぜかあわてたように煙草に火をつけると

オレは「リージェンシー」に向かって歩き出していた。







リージェンシーに着いてみると店は閉店間際だった。

この時間になると、店の中はごった返した酔客で酸素が薄くなり、淀んだ喧騒が充満している。

免疫はできているが、それでも今日は居心地が悪い。

手持ち無沙汰で煙草を吸おうとしたが、なかなかライターに火がつかず

酸素が薄いからかな、などとバカなことを考えていたときに

目の前にタイトミニの脚があった。

見上げると、リナは、一瞬、芝居がかった仕草で驚きをうかべ、そのあとオレの心中を見透かしたように眼をふせ、微笑んだ。

リナのふせた眼と唇の端に、実は内心けっこう嬉しいような、喜んでいるような微笑が浮かんでいて、オレはひそかに安堵した。

「よっ!久しぶり」

「うん」

となりに座ったリナに悪戯っぽく見つめられ、視線が頬にチリチリする。

なんだか急に無性に鏡で自分の顔を確認したい衝動にかられた。

勝手に気持ちが先走って浮かれていた。

オレは自分が思っているより遥かに単純なオトコらしい。

「来てくれたんだ」

「ああ。なんとなく」

リナは

「ありがとう」

と言って、あどけない表情で笑った。

香水の匂いと化粧の匂い、そしてリナの特有の体臭のようなものが、ほのかに香った。

会わなくなって二ヶ月しか経ってないのに、懐かしさに胸が苦しくなる。


「どうだった」

「どうってなにが?」

「だから会わなくなってからの話」

リナは口ごもって、グラスを見つめ小さく笑った。

「あたしは、あんまり変わってないよ」

「イズは?」


急にふられて答えに詰まったが、正直に答えた。

「オレはしばらく会わないつもりだったんだけどなあ・・・・」

言うとルナは

「ええー!」

とおどけて声を上げた。

「じゃあなに、いつからこっちに来てるの?」

「二週間前かな」

「ありえない!それって絶対ヘン!」

そんな風に指をつきつけられても困る。

「だってオレら、別れたわけだし・・・・」

「あれ?そうだっけ?だけど、せめてあれでしょ?

ほら、なんだっけ?」


「もとカレ」

「そうそうそうそう!せめてそれでしょ。

もとカレとして会ってくれたっていいじゃない」


「そのへんは、ひとそれぞれだろ。

オレはそこまでオトナじゃねえから」


「何言ってるの、イズ?

三十三歳は大人も大人。

イズはもう十分、大人でしょ」


いや、オトナって、年齢とかそういう意味じゃないんだけど。

うんうん、とリナは深くうなずいている。

オレはリナに攻撃されたことがヘンにうれしくて、あえて意地になってみた。

「やっぱり、もう来るのよそうかなあ・・・帰ろっかなあ・・・・」

「ええー!」

とリナがまた声を上げる。

「あ。でももう閉店の時間だから。これから食事に行くことに決定しまーす!!」


オレがキョトンとすると、リナは顔を覗き込みニヤリとした。

そうはいくか。

「えーー。もうメシ食ってきたんだよ」

とお腹をさする。うそだ。

リナは一瞬、落胆したように素直に苦笑したと思ったら

「じゃあさ、じゃあさ。あたしのアパート行く?麗華もいるよ」

と小声でささやいた。

願ってもない提案だ。だけどホイホイとは乗ってやらない。

「オレこれからホテル帰ってやらなきゃいけない仕事残ってるんだけど」

どうよ。と睨みつけてやる。

これにはリナも

「うーん、残念」

と考えこんだ。

オレは吹き出してしまった。



胸の奥のこそばゆいような甘酸っぱい心地よさ。

ここ最近、こんなふうに無邪気に楽しい感覚はずっと忘れていた。

何が理由でオレたちは別れたんだっけ?

何がひっかかっていたんだっけ?





外に出ると夜空は、雲が風に流され、頭上にぽっかりときれいな月がでていた。

「さてさて。これからどうしよっか?」

これから、というのは意味深だ。今日のこれから?

「なんかあったかいもの飲みたい」

オレたちのこれから?

「はは。やっぱり。そう言うと思ったよ」

笑いが弾けた。







そして

何もなかったかのように地球は回りだす。

何もなかったかのようにくすんでいた世界が輝きだす。


何もなかったかのように・・・・

だけどそれは幻想に過ぎない。






これはオリジナルではなく、中国に行っている後輩の実話です。

秋に書いていた「泳げない魚たち」の続編です。(カテゴリ参照

後輩は10月にまた中国に行き、年末に日本に帰ってきています。

ちゃっかりヨリを戻していますが、やっぱいろいろあるようで・・・

今回も中途半端な終り方すること必至ですがww



2007/01/12 (Fri) そんなかんじ
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なんか嫌なニュースが多いね

ダンナ殺してきざんだとか

妹を絞め殺したとか

ビニール袋にバラバラだとか・・・

オレ達の心を無視して

まるで挑発するかのように押し入ってくるけど




そういうオレも昨日はなぜかほとんど寝れず

気がついたら夜が明けていた

今日と昨日の境界線もあいまいで

これって昨日の続き?

もう明日になった?

それとも今日?

どこに行こう?

これからどうしよう?

ベッドの中で、なんか中途半端に

何もないのに、何でもできそうな、あの感覚

あの明け方の根拠もなく無謀でいいかんじ・・・

だけど当たり前の毎日が始まって



希望もないけど絶望もない

当たり前の今日だけど意味がないわけじゃない

そういう毎日を生きていく



大変なときでも面白いこともあるし

おいしいもん食べたら、おいしいって思ったりするし


フィフティ、フィフティなんて欲張りはもう言わねえよ


10個のつらさの中に、1個だけ、喜びがあれば

オレは幸せだ



んじゃ、ぐない☆




2007/01/09 (Tue) 不作の年
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今年は猫が不作でさあ

もうすっかり冬毛になってんだけど

二匹とも手触りがイマイチなんだよね

なんでかなあ・・・




去年は豊作だったのになあ

ビロードのような手触りが懐かしい



ちぇ・・・



2007/01/09 (Tue) 成人おめでとうございます
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成人の日


成人されたうん百万人の皆様、おめでとうございます☆



またどっかで誰か暴れてんのかね?

さすがにもう、うんざりなんだけど

成人式で洒落こいて酒飲んで、いきがって暴れるガキどもよ!!

ダセ!!

ウゼ!!!

脳みそシワなさそ!!!!

だったら成人式に参加しないほうがよっぽどクールだろ??

暴れたいんなら押入れの中で暴れてろ!!

成人したら人様に迷惑をかけるな!!



成人式は

お前らが大人になったお祝いとして

お前らの前途を祈って行われるんだ

だから感謝して参加しろっつーの

そのカネどっから出てると思ってんだ?

親、泣かすなや




おれらは皆、真面目だったよ

きちんと、目上の人が読む眠たくなりそうな祝辞を無視しながら聞いていたし

飲み会も、ゲロまみれの服を脱いでマッパで走りまわってたら居酒屋を叩き出されたぐらいで





礼儀をわきまえてたね♪





2007/01/07 (Sun) サラダホープ☆
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三日から昨日まで二泊三日で温泉に行ってきました

地元の月岡温泉てとこ(地元って新潟ね

実はうちの親が77歳の喜寿っつーことで

お祝いの家族旅行♪


両親と

兄貴一家と

姉貴一家と

オレの11人で温泉飲んだくれツアー

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まあ風呂入って飲んだくれることを生業とする集団です(未成年者2名含む



五時から飲み始めて二時まで飲んでるから


まあ、主役の2名は歳も歳なのでさっさと寝るけどなw



もうね。後半は宿のラストオーダーとっくに終って

食うもんねーし。飲むもんねーから。

そんなこたあ、百年前からガッテンショーチで

だから温泉宿なのに酒もつまみも、お持込みまくりです



新大で今年初めて造った酒がスゲエ

なんだっけ?なんとか物語り?忘れたけど

日本酒で19度よ

焼酎なみの日本酒!!!やばい!!!効く!!!



で、お持込みのつまみはサラダホープ

これね大昔からある亀田製菓のお菓子で

新潟じゃ普通にコンビニにおいてあるんだけど

全国区にならないのが世界七不思議のひとつになってるくらい美味しいの!!

言いすぎ??

ノスタルジー入ってるから???

ま。しょせんお菓子ですからw








ウチの一家だけなのかなあ

飲んだときのサラダホープ信者☆



本日二本目の更新でした♪




2007/01/07 (Sun) だってだってなんだもん
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あけましておめでとうございます

今年もよろしく哀愁





さっきに新潟から帰ってきました♪




えーと。新年早々

おめでたい席であれなんだけど(いまさら?

オレね、今年ダメっぽいわ

なにが?ってね

うん。やらかした

だってね

正月の二日の日に初詣に行ったんだけど

おみくじ・・・





































・・・・・・・・・・・・・。




















カネ払わないで持ってきた


















ひらたく言うと・・・

盗んだ?








はい。写真がブツでございますが・・・




クラリスーーー!!!!!(テンパッてます



スジャーーーターーー!!!!!!(おみくじを樹に縛る作業忘れるほどに






迂闊だった・・・



やべえよ

やっちまったよ

怒ってっかな?神様??

ねえ。お賽銭はちゃんと上げといたよ、あまてらすぅ~♪(甘えてみる

四十五円は、始終ご縁の序曲だよ(のだカン風に






だってさ

ホント、お前が神様なら知ってると思うけど

オレ、生活が苦しくて盗んだわけじゃないからね

成り行き上そうなったの

あの場合なら、十人中百人がそーするって!

そこんとこは十分、情状酌量の余地あるんじゃねえ??



だって

現場が混んじゃって、混んじゃって。ハンパねえ

オレったら人波に流されて、のみこまれっぱなしで

思春期に少年から大人に変わるくらい壊れかけのレディオだったわけじゃん?


ね?


んね?


んーーね??


限りなく無罪だろ???











おーーーい。数子!!!どうなの???






【コメント 嬉しい♪楽しい♪大好き♪】

コメントするとタヒチ旅行が当たる!!!    かもよ・・・

【ばついち。だっけなんだや】

FineDays

Author:FineDays
プロフィール写真を変えてみた。
女豹のポーズの写真とどっちにしようか悩んだけどな。
思いきり背中そらせた上目使いのやつ。
でもやっぱ、まだ処女性をアピールしたい年頃じゃん?
「美尻伝説」打ち立てんのはまだ先でいいかなあって。
もうちょい清純派路線つらぬくわ。
でもなそうは言ってもな
アンアンの「SEXで綺麗になれる」特集とか見て来る日に備えてっから☆

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【かてごり】

【激鬱を治癒する物語たち】

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あの娘のもとに                               飛びますっ!飛びますっ! 

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