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2006/09/30 (Sat) 泳げない魚たち2:出会い
20060930141948.jpg



前回の記事(小説?)の続きです

ひーーーうぃゴ!!!








リナと初めて会ったのは昨年の夏だ。

上海には二度目の出張だった。

生暖かい夏の空気がわずらわしかった。

光化学スモッグで星もまばらにしか見えない夜。

取引先のお偉いさんに連れてこられた「日本カラオケ」に

リナはいた。

「日本カラオケ」、要はキャバクラだ。

なぜか向こうでは「日本カラオケ」と呼ぶ。

ちなみに「中国カラオケ」というのもある。

そっちは女を買う店だ。


取引先の専務と日本料理屋で食事をしたあと

「まあまあ、もう一軒行きましょうか」

と、案内されるままに連れてこられたのが

「リージェンシー」という「日本カラオケ」の店だった。



「まあまあ、どうぞ、どうぞ」

と、慇懃に手を差し伸べる専務に促されるまま店に入り

そして促されるままにボックスのソファに腰かけた。

ソファの奥に腰かけ一息つくと、見計らったように

わたしたちの目の前にキャストが勢ぞろいした。


「???」



キャストは、腰に手をあてたり

おへその前で手を組んだりして

背筋を伸ばして立っている。

レースクイーンのようなポーズで微笑んでいる。

「???」

面食らった。

目の前に並んだキャストの質の高さに

テンションが上がった。




だいたいにして「日本カラオケ」で働くコの美貌はハンパじゃない。

中国全土からスカウトで集められているのだから

それもうなずける。

ジャパンマネーの威力だ。

美貌を武器にした彼女たちの稼ぎは

日本円に換算したら、月給三万円から五万円ほどだ。

「たいしたことないじゃないか」と思うかもしれないが

三万円は、中国で働く女性の給料の三倍に匹敵する。

中国の三万円は日本の六十万円相当だ。

中国の五万円は百万円ということになる。

日本で月に百万円稼ぐキャバクラ嬢はそうそういない。

人件費は日本の十五分の一。

それが中国だ。

そんな中国全土からスカウトされた選りすぐりのイイ女たち。

中国の人口は日本の10倍。

だからイイ女も日本の10倍いる。

間違いないアルヨ。



十数名のモデルクラスの美女が目の前に並ぶと

見惚れるというより威圧感に圧倒される。

いや、圧倒されると言っても、状況が許すなら

みんなでぎゅうぎゅうとおしくらまんじゅうをして

キャッキャッと真ん中ではしゃぎたい。

そんな映像が脳裏を横切る。

次の展開・・・。

なんとなく予想はつくが確信がない。

ヘラヘラしながら専務に助け舟を求める視線を送った。

専務はヘラヘラしてるオレを満足げに見て言う。


「どうぞ、お好きなコを選んでください」


やっぱりそうか。

並んだコの中から自分に付けるコを指名するシステムなんだな。

「ああ、はあ」

もの欲しそうに思われるのが癪で

わざと煮え切らない返事をしてみる。


「じゃあ、えとですね」


間違いなく専務は常連だ。

それもブラックカードなみのお得意様に違いない。

専務と目が合うと腰のあたりで小さく手を振るコもチラホラいる。

専務に手を振ってるコは専務のお気に入りかもしれない。

じゃあ、あのコは外しだ。


「・・・えと、じゃあ、自分はリナちゃんで」


あまり深く考えなかった。

社会人の処世術。

ひと目で即決。

実はどのコにするか悩むことが恥ずかしかった。

みっともない。

格好悪い。

へんなプライド。



オレがリナを指名すると、リナの顔が満面にほころんだ。

さっきまで微笑みかけていたキャストたちが

気だるく頬を歪めてオレから視線を外した。

それがリナとの最初だった。




日本語学校の学生で、覚えたばかりの日本語を話したがるリナは

当時まだ中国語がよく喋れない私にとっては

うってつけのパートナーだった。

お互い日本語でも中国語でも意味が通じないときは英語で補った。

中国語と日本語と英語。

三ヶ国語とジェスチャーを駆使して

自分の言いたいことを伝える。

リナの言いたいことを理解する。

名刺の裏で筆談もやった。

遠い異国での意思の疎通。

楽しくてしょうがなかった。


専務がリナのことを「釈ちゃん」と呼んでいるのを聞いて

「ああ、そういえば釈由美子によく似ているなあ」

とそのとき初めて思った。


それくらい会話に夢中になっていた。

店がはねるころ

オレは彼女のケータイ番号とアドレスをゲットしていた。

そして

その夜にリナがオレのホテルに来るという約束を取り交わしていた。

舞い上がった。

有頂天ホテル万歳。




「若いというのはそれだけで商品価値があるの。

でもそれだけで通用するのはほんの束の間。

腰かけ気分でやるならそれでもいいけど

真面目にその道で生きていこうとしたら

若さに変わる武器を若さがあるうちに

獲得しておかなければならないのよ。

賞味期限が切れる前に、ね♪」


いつかリナがそんなことを言ったことがあった。

今思えば

最初に会ったときリナはすでに武器を獲得していた。

二十二歳の小娘。




だけど、その夜

ウキウキ気分でホテルに帰ると、トラブルが発生した。

日本からもってきたアルミダイカストのサンプル品が

オレの部屋からなくなっていたのだ。

すぐに隣の部屋で寝ていた先輩をたたき起こして事情を説明した。

ホテルの従業員を呼んだ。

そしてバタバタと殺気だってきたスキを見て

トイレに駆け込んだ。

リナに電話した。

胃液の酸っぱい匂い。


「今日はダメ。会えない。来るな!

ダメ。来るな。今日は会えない」



中国語辞典を見ながら

たどたどしい中国語でそれだけを繰り返した。

気が付くとトイレに抱きついて吐いていた。

酔って吐くなんか何年かぶりだったので

吐いてる途中でおかしくなって笑ってしまった。

笑ったあと、しょげた。






二回目、リナに会ったのは

それから二ヶ月後の出張のときだった。

もうあの店にはいないと思っていた。

売り上げだけがものをいう下剋上の世界。

ナンバーワンじゃなけりゃ

オンリーワンなんてありえない。

世界でひとつだけの花にも美しさの順列は歴然とあって

ただ一生懸命、咲いていれば優しくしてもらえるほど

オンナの世界は甘くない。

要するに「日本カラオケ」はキャストの回転が早いのだ。

でもリナはその店にいた。

そしてオレを覚えていた。

リナは、リナを指名したオレを見てにんまり微笑んだ。






それからオレたちは付き合いだした。

困った。

楽しい。

なんだか楽しい。

楽しいことに理由なんていらない。

ずっとそんな無邪気な感覚だった。

異国の地で寝る間も惜しんで舞い上がっていた。



・・・ついさっきまで。



それにしてもなんなんだ、あの電話のおっさんは。

「釈ちゃんはオレの女だ!」

というくらいだ、体の関係が一度や二度はあるんだろう。

ちくしょー。

だけど実は、オレはあのおっさんの存在を知っていた。

いやおっさん自体がどんなおっさんかは知らなかったけれども

「釈ちゃんは私の彼女だ」

と、のたまっているおっさんの存在は知っていた。

・・・あるブログを通して。


オレは半年前にすでにそのブログを見つけていた。

リナと付き合い始めて半年が過ぎたころ。

日本に帰っていたオレは会社のパソコンで遊び半分で

「上海、日本カラオケ、リージェンシー、リナ」

で検索をかけたことがあった。

そこでヒットしたのが、その刺激的なブログだった。

そのブログの作者は電話のおっさんではない。

ブログの作者は

レイカというキャストに熱を上げているオヤジだった。

レイカ。

レイカはリナの同居人である。







(とぅbe Continue・・・・・・)



これは先週中国から帰ってきた部下の実話です。









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comment

社長さん、間違いないあるのことよ!!。。。分る!。
その部下良い思いしたんだろうなーー本当に。
早く続き知りたいです!。

俺も昔、シンガポールでお店の経営者(好い女だけど年増)に気に入られて、危なかった、、、その頃の俺、髭生やしててあの辺向きの顔だったから、、。
二回目行った時、気を利かしてNO1の子を付けてくれたけど、、それはもう、、、全てを捨てても良いって思ったもん。
それまでは、キャバ嬢で人生狂わす?馬鹿じゃネーか?って思ってたけど、、、、オトコってしょうが無いって、本当に良く分りました。。。。
2006/09/30 20:21 | みっちゃん [ 編集 ]

なんか1回目に読んだときと変わってる。。。
いやー、たのしい☆
やっぱすごいですよー。謙遜しすぎ♪
2006/10/01 02:45 | ユイ [ 編集 ]

みっちゃんさん

なになに?みっちゃんさん!!シンガポールのNo1とどうなったのか
めちゃめちゃ気になります(すげえ羨☆
実はみっちゃんさんかなりのイケメンと見た!
全てを捨ててもイイって思っちゃったってことは
一瞬、ちょっと捨てそうになったってこと??
うーーん気になる。。。(てか、そーいう話大好き

シンガポールはいろんな文化、宗教がごちゃまぜで楽しいですよね♪


>ユイちゃん

そう、夜、書いてとりあえずアップして、そんで朝、修正した♪
酒飲みながら書いてると、穴だらけになるんですわ
面倒くさ、ってなってきて、無意識にいろんなとこ端折ったりしてね

いつも実は最後まで読んでもらえるか心配です。。。
2006/10/01 12:02 | FineDays [ 編集 ]

その頃は仕事で人に会うと、イキナリ英語で挨拶されたりしました。
冗談が通じそうだと、ばれるまで英語で誤魔化したり、、、髭良く似合ってたと思います。
NO1とお店で会う時は何故か何時もアメリカ人(ダニー=新婚さん)と一緒で、そいつは俺が危ないの良く分ってて、、、、守ってくれた?馬鹿野郎!!!馬に蹴られて死んじまえ!!。。。
二人で何度か外で食事したけど、良く笑ってくれて、、あのね、今まであんな美しい女性見たこと無いです!!、このまま時間が止まってって思いました。
、、、どうしてだか、変な事はとても出来なかった、、俺の意気地なし。。。

2006/10/01 21:13 | みっちゃん [ 編集 ]

>みっちゃんさん

すげえ、外人と間違えられるってすげえーーー!!!(純和風のオレ
みっちゃん、かっけえよーーー(憧☆キラ

ダニーさんに恋路を邪魔されたの?
>今まであんな美しい女性見たこと無いです!!、このまま時間が止まってって思いました。

うおーー!それってどんなんよ??
すげえよーー
いいな、いいなーー(ゴロゴロ、ゴロゴロ、じたばた、じたばた

ホントはやったでしょ?(オレに気つかわなくていいですよ♪
2006/10/01 22:04 | FineDays [ 編集 ]









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【コメント 嬉しい♪楽しい♪大好き♪】

コメントするとタヒチ旅行が当たる!!!    かもよ・・・

【ばついち。だっけなんだや】

FineDays

Author:FineDays
プロフィール写真を変えてみた。
女豹のポーズの写真とどっちにしようか悩んだけどな。
思いきり背中そらせた上目使いのやつ。
でもやっぱ、まだ処女性をアピールしたい年頃じゃん?
「美尻伝説」打ち立てんのはまだ先でいいかなあって。
もうちょい清純派路線つらぬくわ。
でもなそうは言ってもな
アンアンの「SEXで綺麗になれる」特集とか見て来る日に備えてっから☆

【カウンター跳ね上がれ!マッハで♪】

【かてごり】

【激鬱を治癒する物語たち】

【リンク 行ってみれ】

あの娘のもとに                               飛びますっ!飛びますっ! 

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